ホーム 宇宙人ブーヴのクリスマスが最高のミュージカルだった話
せっかく作ったブログなのに一年も放っておいてしまった……。
今年は七月にヴォルトロンが日本Netflixで公式配信が始まったりカンフーパンダ3がまさかの劇場公開中止だったりとドリームワークス的になかなか熱い(?)年でしたがそんな最後を締めくくるにふさわしい作品の配信がスタートしました。
「ホーム 宇宙人ブーヴのクリスマス」です。
日本国内では円盤スルーとなってしまった「ホーム 宇宙人ブーヴのゆかいな冒険」をシリーズ化した2Dアニメーションの冬休み特別編が日本では本編に先んじて公開されました!
これがまたミュージカルとして傑作なんです!自分はあまり芸能人に詳しくないので豪華ゲストのベン・シュワルツとケリー・クラークソンについては歌がめっちゃ上手いこと(プロですから当たり前)しか言えないんですが特に胸を突いたのがこの本編で語られるテーマです。
主人公の地球人チップはブーヴ族のオウと一緒に暮らし始めてから初めてのクリスマスを迎え、この風習についていろいろなことを彼に教えてあげます。
「こんな楽しいイベントを地球人の物だけにしておくのは勿体無い!異星人だってクリスマスをエンジョイすべきだ!」と二人は勢いのままブーヴ族の居住区に出かけ、布教活動に勤しみます。
そしてブーヴ族もクリスマスの楽しさを知り、皆で仲良く……なりそうなところをとにかくバカ騒ぎすれば楽しいと勘違いしてしまったブーヴ達が大暴走!プレゼントと称しゴミを投げつけたり、巨大ロボットで人々を追いかけまわしたり、挙句の果てに飾りつけのつもりで近くの恒星を地球の衛星軌道上に引っ張ってきてしまい、重力がメチャメチャになったりと大惨事になってしまいます!
どうせ異星人は正しいクリスマスの楽しみ方を理解できないんだ!と二人は大喧嘩。
なぜこんなことになってしまったんだと落ち込んでしまいます。
この辺が「好きなジャンルを布教してブームになったはいいがバカをやる輩も増えて辛い」っていうあるあるネタがそのままで笑いながらも嗚呼分かるぜ……と見ていてちょっと凹みましたね。
そこでベン・シュワルツがユダヤ教ではこの時期にハヌカーのお祝いをすることを例に挙げ、ケリー・クラークソンは愛する人と一緒にいることの大切さを教え、地球人同士でさえこの日の祝い方は違う、共通しているのは「相手を思いやる気持ち」なんだと諭します。
仲直りした二人は「Christmas Is A Feeling」を優しく歌いながら町の掃除をしていく・・・・・・
聞いていてこの一年で山ほどあった嫌なことがすっと消えていくようで、暖かい気持ちになれる、そんなドリームワークスらしいミュージカルでした。
ネット社会でちょっとイライラしがちな現代の地球人達への栄養補給としてこの作品が愛されたらいいな。
このまま映画本編と最新シリーズも順次配信してくださいなNetflixさん!愛してるぜ!